「ベン・ハーパー / Ground On Down」
ブルースをベースにしながらも
レゲエやオリエンタルなフレーバーも感じさせ、
さらにはヒップホップ以降のリズム感覚・プロダクションをもった
グルーヴ感が心地よいサウンドを創りだす才人、ベン・ハーパー。
選んだ1曲は2ndアルバム「Fight For Your Mind」から「Ground On Down」
この人はアメリカ西海岸を拠点に活動していて、
まあ、ロスとかサンフランシスコとかって
カラッとしていて明るいサウンドとかを想像しそうなもんですが、
違うかな? 天気だけかな? でも、この人の場合はカラッとした中にも
ブルース独特の湿り気というか憂いというか
なんかどっかしらに“泣き”を感じさせる音なんですね。
それはやっぱリズムとの兼ね合いなのかな?
この人はスライド用アコースティック・ギター
「ワイゼンボーン」の名手で、これは実際演奏するのも
すごく難しい楽器なんだそう。
スライド独特の“ビヨ~ン”って音とグルーヴ感あふれるリズム、
時に宗教的ですらあるスピリチュアルな歌詞を
ファルセットを織り交ぜて歌い上げる。それらが一体となって
とーってもグッとくるサウンドに仕上がっている曲です。
さて、私の友人が彼の日本でのライブ演出とかをやっている関係で
彼と友達になったそうなんですが、
実際にロスでレコーディング中の彼を訪ねたところ
スタジオ前の駐車場でスケボーやってた、とのこと。
だからライフスタイルはいかにも西海岸的なんだなー、
とか思って。。。あんまスケボーっぽくない音じゃない?
別に偏見とかじゃないんだけど、あくまで印象として。。。
で、いっそう謎が深まりましたね。
いつか会ってみたいです。
ジミヘン、ボブ・マーリィ、ニール・ヤング、レニー・クラビッツあたりがすきな人は
1回聴いてみることを強くオススメします。
あと、タジ・マハールも。
彼はベン・ハーパーがメジャーな音楽シーンに飛び出るキッカケを
作ってくれたブルース・シンガーです。
タジ・マハールのツアーメンバーだったんじゃないかな、たしか。
ライ・クーダーとかブエナ・ビスタみたいな
ワールドなんだけど埃っぽい感じが好きな人にもオススメです。
posted by yama hendrix